竹田城跡に行ってきた 1
突然、竹田城跡に行くことになった。
雲海に浮かぶ写真は有名で、兵庫県のどこか北のほうにあるらしいということも知っていたが、どうやって行くのかはわからない。
netで調べてみたら、播但線の竹田駅から徒歩またはバスで行くらしいことはわかった。
大阪と京都の中間あたりに住んでいるので、姫路経由の播但線か、福知山線、山陰線で和田山経由か、または京都まで出て山陰線、和田山経由というルートになる。
いずれにしても乗り継ぎに結構時間がかかりそうなので、日帰りで行くとしたら早朝に出発することになる。それならどこかで一泊しようかということになり、とりあえず出発した。
大阪まで20分弱、大阪から新快速で1時間ほどで姫路に着いた。
十数年ぶりの姫路は駅前にきれいなビルが建っていて、きれいなお店がいっぱいできていた。
せっかくだからと姫路城まで歩きはじめたら雨が降ってきた。
姫路駅からずっと続くアーケードの一番端まで行って、上半分の足場がはずされた姫路城を眺めた。これ以上近づいてもたぶん無駄だろう。
テレビで白すぎ城と言われているだけあって、本当に全体が真っ白になっていた。
アーケードの本屋さんで旅行関係の本を探してみたが、竹田城跡についての詳しい案内が載っているものはなかった。とりあえず時刻表だけ購入。
駅前に観光案内所があったので、適当な場所に温泉かなにかないかとパンフレットをあさってみたが、適当なものは見当たらない。
念のためにと思ってカウンターのお姉さんに、竹田城跡に行く途中に温泉かなにかありませんかと尋ねてみたら、奥のほうから小さなパンフレットを取り出してくれた。
姫路市休養センター「香寺荘」というところで、播但線の溝口という駅から奥に入ったところらしい。そこにすることに決めて電話をしたら、急なことなので特別料理はできないが部屋はあるというので予約を入れた。また、時間がわかれば溝口の駅までマイクロバスで迎えにきてくれるという。
時刻表を調べて、再度香寺荘に電話を入れてから少し時間をつぶした。
姫路から溝口までは約20分。駅に着いたら自動改札ではなく、駅員さんが切符を回収していた。ICOCSAで乗ったのであわてて現金を出してICOCAの乗車記録は消してもらった。
駅から2kmほど走ったところで香寺荘に着いた。
駐車場にはかなりの数の車が停まっていて、平日なのに混んでいるんだなと思ったが、ほとんどが入浴だけの客だと後でわかった。
部屋の前は山。他には何も無い。別に悪く言ってるんじゃなくて、いかにも秘湯という雰囲気があって、山を眺めいてると心が落ち着く。
夜は本当に真っ暗になって、晴れていたらすばらしい星空が見えると思うが、あいにく今日は雨。晴れた日にまた来たいものだと思う。
温泉は炭酸泉で、竹林に囲まれた露天風呂もある。
風呂場はかなり広くて、10人以上の人が入っていたが、充分ゆとりがあった。
入浴料は姫路市民が600円、60歳以上は500円だから銭湯と変わらない。そのせいで入浴だけの客が多いのだろう。宿泊していたのは私たちを含めて3組だったようだ。
夕食は浴場の前にある休憩所みたいなところで天麩羅定食800円。野菜が新鮮でしかも揚げたてなのでおいしかった。
翌日、結構豪華な朝食を食べて、宿泊費は二人で1万2千円でお釣りがきた。ビジネスホテルより安い。もっと宣伝しないともったいないような気がした。
ー続くー