NEXUS7復活記

一昨年の11月に NEXUS7 を買った。型落ちの2012年モデルで、定価の半額近い1万6千円くらいだったように思う。

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1年近く使った去年の11月になって突然故障した。

電源ボタンを押してもなんの反応もしなくなった。

ボタンを長時間押したり音量ボタンの-と一緒に押したり、いろいろやってみたけどウンともスンとも言わない。

調べてみたらまだ保障期間内だったのでASUSコールセンターに電話したら引き取り便を手配してくれた。梱包材も向こうで用意してくれて、ただ品物を渡すだけ。なかなかよくできたシステムになっている。

 

1週間ほどで修理が終わって戻ってきた。

修理報告書にはマザーボードを交換しましたと書かれていた。

マザーボードの不具合で突然電源ボタンが全く反応しなくなるのかなとかすかな疑問はあったけど、とりあえず治ってるんだからと納得した。

ついでにOSのバージョンアップもやってくれていて、android 4.4.2 になっていた。

 

やれうれしやと再び使い始めて3日目。また電源が入らなくなった。

90日以内に同一の故障が起きた場合は無償で修理すると報告書に書いてあったので、すぐにコールセンターに電話した。

今度はものすごく速い対応で、こちらから発送→翌日着→その日のうちに修理して返送→その翌日こちらに戻ってきた。

 

修理報告書にはまたマザーボードを交換しましたと書かれていた。

マザーボードって3日で壊れるのか? 本当の原因は別のところにあるんじゃないかと疑問に思いつつ、また使い始めた。

 

そしたら3か月ほど過ぎたころ、またまた電源が入らなくなった。

調べてみたら2回目の修理から100日ほど経っている。コールセンターに電話したら、点検するだけで4000円(+消費税)かかるということだったけど、仕方がないのでとりあえず送ることにした。

 

数日後ASUSから電話がかかってきて、今度はバッテリーを交換するので1万2千円ほどかかるという。

バッテリーの故障で突然電源が入らなくなるというのは、にわかには信じられないことだった。破裂したり発煙したりというのならわかるが、前日50%の残量があったものが突然残量0になるものか。

前回2度の修理がだめだったこともあり、もうここのエンジニアは信用することができない。

結局そのまま返してもらって4320円を支払うことにした。

 

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返ってきたNEXUS7はそのまま放っておいても仕方が無いので、ダメモトで裏蓋を開けてみることにした。

裏蓋の開け方はYOUTUBEに懇切丁寧な動画があったので、何回か動画を見てから真似をしてみた。

爪を隙間に入れてやや強引にこじ開けていくと、思っていたより簡単に開けることができた。

 

本体と裏蓋に別れたものをじっくり観察したが、見た目でわかるような異常は見当たらない。

これ以上分解しても元に戻す自信はないしな、と思いながら見ていたら、裏蓋のほうに金色の電極のようなものがあるのに気が付いた。

本体の側にもそれに対応する部分に小さなL型の金属の爪みたいなのが出ている。

どうやら裏蓋に貼り付けられた基盤と本体の間で信号がやりとりされているようだ。

電源スイッチからも2本の小さな爪が立っている。水平にしてじっくり観察してみると、片方が0.1mmか0.2mmくらい低いように見える。気のせいかもしれないという程度なので、自信はないが。

念のため低く見えるほうを指の爪でそっと起こすようにしてみた。目に見えて起こした訳ではないが、気持ち起き上がったかなという感じにしてみた。

 

とりあえず今日はここまでと思って裏蓋を元に戻した。

戻してすぐに電源ボタンを押してみたが反応なし。

とりあえず1時間ほど充電して、再度電源ボタンを押したら、画面に google マークが現れた。なんとあっさり直ってしまった。

 

やっぱりあの爪が電極に触れていなかっただけなのか。ASUSのエンジニアに勝ったぞという気分になった。

どうやらNEXUS7の2012年モデルはこの手のトラブルが多いのではないかと思われる。ネットでも電源が入らないという記事が多数見受けられるし、オークションでもこの手のジャンクがよく出品されている。

そのうち安いジャンクを手に入れて同じことをやってみたい。