SEKONIC デジライト L-318B 復活
10年くらい前だったと思うけど、当時ジャンクカメラにはまっていた時があった。
ある日、梅田の八百富写真機店のジャンクコーナーでこの露出計を見つけた。
セレンやCds の露出計はやはりジャンクで購入したものをいくつか持っていたが、入射光式のもので、しかもデジタル表示というのは持っていなかったので迷わず購入。
「故障品」と書いた紙が貼りつけられていて、値段はたしか500円だったと思う。
持ち帰って早速電池を入れてみたが、スイッチをonにしても電源が入らない。
いろいろいじっているうちに、スイッチonの状態で電池を挿入したら電源が入ることがあるのを発見した。
ただし、いつでも入るわけではなく、一旦電源が入らなくなるとしばらく放置してからでないと入ってくれなくなる。
せっかく電源が入っても、スイッチをoffにすると次にonにしても入ってくれない。
スイッチの不良とか物理的な故障だったらなんとかなるかと思っていたが、こういう訳のわからない故障はちょっとお手上げということで、放置しているうちに10年が経ってしまった。
最近になってデジタル一眼レフに古いレンズを付けて写真を撮りたいと思うようになった。
とりわけ花をアップで撮るときに昔のマクロレンズなんかが甚だ具合が良い。
古いレンズでは自動露出なんかできないから露出計が必要になる。手持ちのセレン露出計ではちょっと心もとない。
そこでなんとかこの露出計を直してみようということになった。
ネットで検索したら、ある人のブログが見つかった。
それはL-318BではなくL-328だったけど、同じ症状のものを修理した記事だった。
なんでも、電源は単三電池一本だけど回路的には3V必要なので、昇圧しているはずだ。その昇圧がうまく働いていないのだろうということで、抵抗かませてジャンパ線を通すという方法だった。
早速まねしてみようと思ったら、裏ブタが開かない。ネジを外して開けようとしても半分は浮いてくるのにもう一方は頑として開こうとしない。
無理して割ってしまったらなんにもならないので、この方法はあきらめることとした。
そこでちょっと考えた。
1.5Vから3Vに昇圧するのがうまくいってないんだったら、最初から3Vの電池を入れてみたらいいんじゃないの。
早速単五の電池を買ってきたが、なんと単五を直列にすると単三より少し長くなって電池ケースに収まらない。
仕方がないので単五の電池にLR44をセロテープでつないで足りない部分を丸めたアルミホイルで埋めてみた。
これで電源を入れたら、みごとに動いてくれた。
こんなやり方が正しいのかどうかは知らないけど、とりあえず使えることは使える。
ネットで調べたら単三型3Vのリチウム電池というものがあるらしいけど、市販はされてないのか見かけたことはない。
この前東京に行ったときに秋葉原の秋月電子を覗いてみたけど置いてなかった。
当分はこの方法で使っていくことにする。