竹田城跡に行ってきた 2

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 朝、香寺荘のマイクロバスで播但線溝口駅まで送ってもらい、電車に乗った。

 一気に終点の和田山まで行く電車は無く、途中の寺前で乗り継ぎとなる。

 寺前からは一両編成でワンマンと表示されている。なんでかと思ったら途中にいくつか無人駅があって、前のドアから乗り降りする仕組みになっていた。

 播但線は姫路ー寺前間はそこそこ電車があるけど、寺前ー和田山間は1時間に1本しかない。

 竹田城跡のラッピング電車を走らせたり、あちこちにポスター貼ったりしてるのだから、電車の本数をもう少し増やせないものだろうかと思ったが、そんなに人が増えるとは期待できないのかも知れない。

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 竹田駅に着いたら、駅の裏側に登山口と書かれたりっぱな石柱が建っていた。

 歩いて40分というコースはここから入るらしいが、今は整備中で通行止めとなっている。

 改札を出たところにいたおじさんが、今日はバスはありません、タクシーでどうぞと言いながらタクシーに案内していた。

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 竹田城跡の駐車場までの道は一方通行になっていて、上りと下りでコースが分かれている。上りのコースはやや遠回りになるが、途中にアーチ型になった高速道路の橋脚があって、なかなか眺めが良い。ちょっと大げさに言うと、「世界の車窓から」に出てくるどこかヨーロッパの景色みたいに見えなくもない。無味乾燥なデザインが多い高速道路の橋脚に、このデザインを採用した人に拍手を送りたい。

 駐車場から坂道を登ること20分ほどで入場券の売り場に到着。入場料300円は安すぎると思った。これからも維持管理していかなければならないことを考えると、500円でも安いと思う。

 

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 入場券売り場(大手門)からは段差の大きい石段を一気に登る。さすがに息が切れるし汗もかいたので、登りきったところの広場で一休み。空を見るとハンググライダーというのか、細長いパラシュートみたいなのが、はるか上空に漂っていた。うまくサーマルをとらえているのか、同じところでゆっくりと円を描いている。どこか近くに飛び立てる基地というか、施設のようなものがあるのだろう。

 

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  見下ろすと竹田の町が小さく見える。あそこから一気に登るのはかなりきつそう。

 雲海に浮かぶ竹田城跡の写真は航空写真かと思っていたが、どうも向かい側にあるあの山から撮ったのではないかと思えてきた。寒い冬の日に早朝から機材抱えて山を登ってチャンスを待つなんて、相当気合が入ってないとできない。観光客が私も撮ってみたいわと言って撮れるようなものではないことだけは確かだ。

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 見学コースの途中にボランティアのおじさんが立っていて案内してくれる。石垣の端まで行かないようにロープが張られているから、それを超える不届き者を見張っているのかも知れない。後でツィッターを見たら過去にはそういうバカが結構いたらしい。

 一番見晴らしがよさそうな天守閣の跡は立ち入り禁止になっていた。残念だけど石垣を守るためには仕方がない。

 天主台の下からでも城跡の様子はわかる。地方の山城ということで、小さなものを想像していたが、来てみたらそのスケールの大きさにびっくりする。日本のマチュピチュと言われるのもよくわかる。

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 通路はクッション材を入れた黒いシートが敷かれていた。こういうところにもお金がかかるんだから、500円くらい取りなさいよ。

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 登れなかった天主台。ここにコンクリート造りのレプリカでもいいから天守閣を再現したらどんなにすごいことかと思うけど、難しいだろうな。

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 空中の松。この木が台風なんかで折れませんように。

 ー続くー